6月19日 世界一周42日目
今日はアイルランドのダブリン観光2日目。
私達の好きな教会やお城をめぐります。
目次
お楽しみのダブリン観光、さっそく寝坊する。
起きたら9時半だった。
いつもなら8時にはホテルを出発して(必要であればもっと早く)、明るいうちに観光し尽くすのだが
そんな私達が今日はしっかり寝坊したのだ。
確かに昨日は飛行機で夜を明かしたが
機内でもそれなりに寝たし、夕方も睡眠時間を確保した。
夜の12時前には布団に入ったはずだ。
睡眠時間は確保されていたはずなのになぁ…(-.-;)
そういえば、夜中の3時か4時位にうるさい人がいたな。
こちらがすやすやと寝ていると
女子数名が大きな声でおしゃべりをしながら部屋に入ってきたのだ。
部屋に入ってもボリュームが下がることなく、むしろうるさい。
借りたお部屋に他の予約客はいない。
おそらく女子数名は部屋を間違えたのだろう。
早く気がついて、とっとと去ってくれ(怒)
と思っているが、なかなか気が付かない。
そりゃそうだ、楽しいおしゃべりに夢中なのだ。
しばらくして出ては行ったが
慌てる様子もなく、出ていくときも大変にぎやかだった。
お友達の男性に何度も静かにするよう注意されていたが
そんなの聞く様子もなかった。
そんな隣人のおかげで、姉も私も目が覚めてしまった。
寝付けずベッドの上でゴロゴロ~、ゴロゴロ~、ゴロゴロ~…
そして、気がついたら9時半(゚д゚)!
疲れとにぎやかな隣人のおかげで
朝がゆっくりできました(怒)
朝食はホテル飯。
昨日サボった観光のリサーチを、朝食ついでに行う。
まずは教会巡り。ダブリンは教会が素晴らしい!
そんなこんなで10時すぎにホテルを出発。
爽やかな朝に、ダブリンの街並みを堪能しながら歩く。
(それだけでも十分観光になる美しい街並み)
ダブリンには2つの大きな教会があり、まずはそこを観光することに。
セント・パトリック大聖堂
※なんと絵になる美しい教会よ
はじめに訪れたのは「セント・パトリック大聖堂」
アイルランド最大の教会です。
グレーの色合い、高さのある石造りは中世を感じさせます。
公園の緑とマッチしていて、とてつもなく絵になる。
教会について簡単に紹介すると
かつてセント・パトリックさんという方がいて
450年頃、アイルランドに優し~くキリスト教を布教したそうです。
パトリックさんが洗礼(キリスト教徒になる儀式)を行った井戸の隣に
礼拝堂を建てたことが大聖堂の始まりです。
階段を降りた先が入口。
入場料が必要で、料金は大人一人8ユーロ。
それが教会の維持に回されているのであれば喜んで支払う。
そして驚くべきことに、日本語のパンフレットが作成されていた。
よ、読める…パンフレットの…
パンフレットの文字が読める~!!
これまで英語のパンフレットをもらう事が多く、ほとんど読めなかった。
しかしココのパンフレットは日本語なのだ。
パンフレットが読める~(>ω<)
アイルランドを訪れる日本人は意外に多いのかもしれない。
日本語のパンフレットを片手に、さっそく大聖堂を観光する。
こちらがセント・パトリック大聖堂の中。
高さのある天井や柱、美しいステンドグラス。
厳かな雰囲気の聖なる教会。
しびれる~٩(♡ε♡ )۶
大聖堂の歴史をまとめると~
14世紀~、アイルランド最古の大学のキャンパスになる
16世紀、宗教改革により財産没収→貧乏になる
17世紀、クロムウェルがアイルランドを侵攻→馬小屋になる
19世紀、度重なる水害、老朽化、金欠→もうダメ(*_*)
最終的にお金持ちの多額の寄付により、現在の姿になったそう。
かなり雑にまとめましたが、歴史の波に翻弄されまくった教会。
見どころはその歴史の痕跡です。
見どころ①伸るか反るかの危険を犯す
大聖堂で起こった歴史的事件の遺産、「扉」です。
「1492年アイルランドの貴族、バトラーさんとフィッツジェラルドさんが大喧嘩をする。
扉をはさんで激しい口論になる。
和解しようと考えたフィッツジェラルドさんが、扉の真ん中に穴を開けて
腕を通し握手を求める。
そして両者は握手をし、平和的に和解した。」
その地域を覇権を争う喧嘩だったので、大きな争いだったと思う。
知らないと「ふ~ん」と通り過ぎてしまいそうになる見どころ。
15世紀の痕跡がしっかり残ってます!
相手がどう出るかわからない中
フィッツジェラルドさんは、和解をしようと勇気を出して扉に腕を通す。
→賭けは見事に当たり、平和的な解決へ。
「Chance your arm(伸るか反るかの危険を犯す)」の語源になりました。
※パンフレットの内容を頑張って理解した。
見どころ②ジョナサン・スウィフト
ジョナサン・スウィフトはかつて大聖堂の司祭だった人。
「ガリバー旅行記」の筆者として有名。
セント・パトリック大聖堂に恋人と埋葬されています。
画像の棚にはジョナサン・スウィフトのデスマスク、頭蓋骨のレプリカが置いてあります。
なかなかエグい見どころですね(^_^;)
こんな美しいステンドグラスもあります。
個人的には、こういった教会らしい見どころに惹かれる。
これぞ教会!まさに大聖堂~!!
画像のステンドグラスには、セント・パトリックさんの生涯が描かれているが
見てもよく分からなかった。
見どころ③ケルト十字
19世紀半ば、大聖堂近くで発見されたケルト十字。
セント・パトリックさんが洗礼をした泉の跡地にあったらしい。
私達でいう銅鐸とか銅矛のような感じ?
ダブリンでは「ケルト十字」をよく見かけました。
十字架(ラテン十字)と円環を組み合わせたものが、ケルト十字。
言い伝えでは、セント・パトリックさんがキリスト教を布教する時
キリスト教の十字架と、太陽のシンボル「円環」を組み合わせ、アイルランド人にキリスト教を伝えやすいようにした。
※アイルランドでは大昔から太陽が信仰されていた。
と言われています。
個人的には一番興味惹かれた見どころ。
ケルト十字なんて人生で初めて見たから興奮したな~。
教会を楽しく学べるスペースも。
ステンドグラスのパズルや、ヘッドホンで賛美歌を聞くコーナーがありました。
※一生懸命こすっているはらこさん
真鍮の上に紙を置いて、鉛筆でこすると絵が浮き出るやつ。
※フロッタージュという物
楽しく学べるように工夫されていました。
中世の風情、歴史的遺産、教会の美しさが感じられる
盛り沢山な大聖堂でした。
やっぱり教会はいいな~\(^o^)/
セント・パトリック大聖堂 詳細
営業時間
月曜~金曜 9:30~17:00
土曜 9:30~18:00
(冬 9:00~17:00)
日曜 9時~10時半、12時半~14時半、16時半~17時半
(冬 13:00~17:00)
冬…11月~3月
入場料
大人 8ユーロ
学生・子ども 7ユーロ
住所
St Patrick’s Close, Dublin 8, A96 P599 アイルランド
次は、クライストチャーチ大聖堂。
今度は「クライストチャーチ大聖堂」です。
セントパトリック大聖堂から徒歩6分の距離。
とっても近いので、セットで行くことをお勧めします。
ダブリン最古の教会です(1038年創建)。
セントパトリック大聖堂と外観は似てますが、やや小さめ。
入場料は7ユーロ。
※2021年10月現在、入場料は8ユーロでした。
パンフレットは英語でした~(T_T)
クライストチャーチ大聖堂も、教会らしい立派な内装です。
こちらも厳かな雰囲気で、落ち着いた気分になれます。
椅子に座り、ぼーっとするのもおすすめ。
日本の宗教施設(寺や神社)と全く違う。
教会もお寺も建築美を感じるが、素材も作り方も何もかも違う。
なのに両方とても美しい✿✿
あぁ美の多様性よ(ΦωΦ)
ということで?クライストチャーチ大聖堂の見どころ紹介!
見どころ①礼拝堂のアーチ
こちらの礼拝堂(聖ローレンス・オトゥールの礼拝堂)は
ロマネスク様式とゴシック様式のアーチが重なっている、珍しいアーチ
と、よくガイドブックに紹介されてます。
画像上部にある小さいアーチ→ロマネスク様式
画像の下部にある大きなアーチ→ゴシック様式
ということだと思う。
ロマネスク様式のアーチは、アーチのカーブが丸く
ゴシック様式のアーチは、アーチのカーブが尖ってる。
個人的に好きなのは、この薄暗い中、
窓から差し込む光が礼拝堂を浮き立たせていて、
その雰囲気が神秘的~٩(♡ε♡ )۶
見どころ②聖人の心臓
ハートのケースに人間の心臓が入っているそう。
1172年頃大司教だった、ローレンス・オトゥールさんの心臓です。
つまり800年前の心臓のミイラ????????????
見た目はチャーミングですが、なかなかエグいです。
見どころ③大きな地下礼拝堂
クライストチャーチ大聖堂最大の見どころ「地下聖堂」。
アイルランドやイギリスで最大級のもの。
広い地下聖堂には、彫像・聖櫃や燭台・歴史的遺産やお土産屋がありました。
その中でも一番の見所を紹介!
猫とネズミのミイラ
大聖堂名物「猫とネズミのミイラ」
パイプオルガンに迷い込んで、そのまま仲良くミイラになったそうです。
ネットで調べたら「トムとジェリーに会える教会!」みたいに紹介してありましたけどぉ…(^_^;)
最初に訪れた大聖堂とは、違った楽しみ方ができる教会でした!
地下聖堂とミイラが印象的かな?
クライストチャーチ大聖堂 詳細
営業時間
月曜・水~土曜 10:00~18:00
日曜 13:00~15:00
定休日 火曜日
入場料
大人 7.5ユーロ
シニア・学生 6ユーロ
子ども(5~12歳)3ユーロ
住所
Christchurch Pl, Wood Quay, Dublin 8, アイルランド
ランチはフィッシュアンドチップスで決まり!
教会を観光後、ダブリン城に行こうと思ったら
教会内のベンチで美味しそうな物を食べているご婦人に遭遇!!
あまりに美味しそうだったので
「それどこで買ったんですか?!?!!
(;゚∀゚)=3ムッハーッ」
と、興奮混じりに聞いたら、とても親切に教えてくれた。
どうも近くのお店らしい。
お礼を言って、姉とお店に向かう。
お店はすぐにわかった。
緑の看板が目印の「Leo Burdock Christchurch」
ネットで調べたら「美味しい、量がたっぷり」と評判がとても良かった。
※メニューはシンプルでした。
さっそく店内に入ると、メニューが3つ書いてある。
お店の人がフィッシュ&チップスを勧めてくれたので、それを購入。
フィッシュアンドチップス 10.95ユーロ(約1500円)
やはり島国は、魚がうまいのね。
揚げたてのホクホクを包んでもらう。
すぐに食べたかったが、座って食べる場所が見つからず
さまよった末にダブリン城のベンチで頂く。
こちらが本場のフィッシュアンドチップス。
うまい~、うまいよ~(;´∀`)
やっぱりうまいよね~。
油であげているのにそれでも食べやすい。
肉厚の白身魚が最高に美味でした。
あれはなんの魚だったんだろう・・・??
ポテトもモリモリだったので、しっかり頂いてランチ終了。
これはかなりオススメです!
Leo Burdock Christchurch 詳細
営業時間
12:00~0:00
ホームページ
(https://www.leoburdock.com/)
住所 2 Werburgh St, Christchurch Pl, Dublin, D08 HC82 アイルランド
そのままダブリン城へ向かう。
ダブリン城の中には入らず、城周辺をお散歩しました。
1864年の火事により、かつての外観はほぼ残っていませんが
それでも見ごたえがありましたよ。
チケットを購入して城内を見学すると、ヨーロッパらしい豪華なお部屋を楽しむことができます。
しかも日本語表記のパンフレットもありました。
うーん、ダブリンは日本人に優しい場所ですね。
お庭から見たダブリン城。
とにかくかっこいいです。
お庭では愛嬌のある海鳥や、ハトちゃんたちが和ませてくれました。
お城の中に高級な雰囲気のカフェがありました。
あまりにも美味しそうだったので、ラテとチョコブラウニーを購入する。
そして興奮のあまり写真を撮り忘れる。
他にも見どころも観光しました
せっかくリープビジターカードを購入したので、トラム(ルアス)に乗ってみる。
乗り心地は日本と変わらないけど
トラムのおかげで楽に移動できるのがいいな~。
車窓から街並みを見るだけでも、立派な観光になる。
※リープビジターカードの詳細はこちら
ダブリン旅行記①テンプルバーの街並みをお散歩観光。スーパーやカフェを楽しむの巻。
トラムを降りた先はダブリン中心地、オコンネル通り。
道路は片側3車線あって、道路の真ん中は歩道とトラム専用通路。
とにかくひろ~~~いきれいな道が真っ直ぐのびている。
そして道の両脇には、立派な建物がいくつも並んでいて
「ダブリンって都会なんだなー」と感じさせられる。
中央郵便局
オコンネル通りで目立つのが「中央郵便局」
正面にある6本の柱がゴージャス!
古代ギリシャにルーツを持つ「イオニア式の柱廊」らしい。
中も豪華で、なかなか見応えがある。
現役の郵便局なので、日本にお手紙を送ることも可能。
ちょっとした歴史博物館が併設されていました。
夜には中央郵便局前にホームレスが集まるようなので、観光するならお昼がお勧め。
税関
※画像を加工してみました。
こちらも建物が見事な「税関」
緑の丸い屋根に、女性の像が立つ。
地球の歩き方に歴史的経緯が色々書いてあったが、とりあえず建物の美しさを堪能しよう。
こちらも何度か火事にあい、修復されたもの。
石で作られても燃えるんですね。
他にも緑のきれいな広い公園を散歩したり、ファストファッションでお買い物したり。
1日かけてダブリンをしっかり観光しました。
ダブリン観光の感想
ダブリンは街並みが可愛らしく、緑がきれいな街でした。
バスやトラムから眺める車窓の楽しいこと、楽しいこと。
歩く街並みの素晴らしさは表現し難く、「ぜひ一度行ってくれ!」としか言えない。
世界遺産のような見どころはありませんが、居るだけで楽しくなる街でした。
本当はもう一日観光するはずだったのですが
私のうっかり予約のため明日にはノルウェーのオスロに移動です。